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操船シミュレータは、以下に述べる模擬船橋部、ビジュアル・システム部、指令操作部から構成される。
?模擬船橋部
模擬船橋の規模は、横幅7.0m、奥行き3.5m、天井高さ2.5mで、シミュレータ室の床から2.0mの高さの高床式となっている。内部には一般外航商船が通常装傭する航海機器類が設置されている。装備する航海機器としては、操舵スタンド、コントロールコンソール、レーダ、航海情報指示器(舵角、船遼、回頭角速度、主機回転計、風向計、風遠計等)がある。その他としてレピータコンパス、無線通信機器、チャートテーブルがある。
?ビジュアル・システム部
ビジュアル・システム部は、視界画像を生成するビジュアル・イメージ・ジェネレータ、プロジェクタ及びスクリーンによって構成される。前方視野は5chの画像であり、後方視野は2chの画像である。高性能なイメージジェネレータによって生成された画像を高輝度プロジェクタによって鮮明に投影する。スクリーンは半径7mの円筒形で225度の視界映像の投影が可能である。
?指令操作部
シミュレータを統括管理及び制御する部分である。シミュレーション条件の設定、実行を行うホストコンピュータ、監視モニタ、他船制御パネル、タグ制御パネル、航海機器インターフェース等により構成される。また、実験結果の記録及びその結果を解析・評価するための機能を有している。
自動運航システムの評価に当たっては、操船シミュレータの船橋内に各機器を図5.5.1.2の様に搭載して実験を実施した。

図5.5.1.2 自動運航システム搭載時のブリッジレイアウト

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